皆さんこんにちは、満室研究所所長の山岡清利です。
今回は築古物件で不人気な「 タイル腰壁トイレ 」のリフォームネタです。このコラムを読めば、誰でも築古物件・ボロ物件を購入しても、素敵にリフォームできますよ♪
■ 寒そうな「 腰壁タイルのトイレ 」を安価で何とかしたい!
8月某日、「 木造アパートを低予算でリフォームしたい 」という相談を受けました。でも、私は現場でこのトイレを見たとき、止めようかと思っちゃいました。( 苦笑 )ゞ( ̄∇ ̄;)「 はい予算オーバー 」
もちろん、トイレだけの訳もなく、2LDKの間取りでしたので、トイレ以外に和室や洋室、リビングと「 あれも! これも! 」とやらないといけない箇所は山ほどあるのです・・・・
このような昔ながらの腰壁タイルトイレ・・・・。これから雪の季節に入る北国だと、このタイプは寒々しいのですよね。
このままでは、ヤバイ。何故かというと、せっかく内見されても、「 この物件は寒い 」というイメージをもたれてしまいます。これからの札幌はかなり気温が下がるので、「 寒そう 」と感じさせるのは大きなマイナスです。
ですので、このトイレだけは、なんとかしたいのです。
それも低予算で ( ̄へ ̄|||) ウーム
さてどうしようか? タイルを剥がす? タイルの上に板を貼る? タイルの上に軽量タイルを貼る? タイルを塗ってしまおうか? キッチンパネルを貼る? 下地を整え壁紙を貼る?
寒さを克服させるにはどうする? どう温かみを演出すればいい? 木板を貼っても古臭いなら意味がないぞ。。。。
湯水のように予算があるなら誰でも克服できる課題なのでしょうが、投資家はそれを望みません。低価格で市内のホームセンターで素材が買えて、職人さんでもできる技・・・・・ ( ̄へ ̄|||) ウーム
あった! これだ!
腰壁タイルの上にCFを貼る(^_^)
これに決定!
もともとクッションフロアは床材なのですが、これを壁に貼ってしまいます。貼るにはタイルの目地を平らにする下地作りが必要で、これが超面倒な仕事なのですが、ここは職人さんをおだてて。いや、よいしょして。(爆)
完成したのがこれ。
いかがですか?
腰壁タイル部分にヘリンボーン柄のクッションフロアを貼りました。クッションフロアの表面には板材特有の凸凹のテクスチャーあり良い感じ。冷たいタイルから木板となり、室温も5度はアップした感じです♪
床は石目調柄をやめて、テラコッタ柄のクッションフロアを貼ったことで、さらに温かみのあるトイレに変わりました。拭き掃除も簡単ですし、もともと汚れに強いので、今後の交換費用を抑えられるのも魅力です。
巾木、窓枠、廻縁などは、元々木製で、築年数分の傷や汚れ、カビや染みが目立つので白色に塗装しました。これで、暖かく清潔感溢れるトイレに変えることができました。必ず入居促進に効果を発揮してくれることでしょう。
■ 実際に施工する方法と注意点
《使った素材》
○クッションフロア
ヘリンボーン柄 シンコール社 E6078
テラコッタ柄 シンコール社 E6057
○木部
白塗装
○下地剤
アースシール
○接着剤
CF用ゴム系ラテックス形接着剤
※注意点
今回のリフォームは、タイルを残し、上張りで対応しましたが、本来はタイルを剥がしてきちんとするのが理想的です。しかし、投資利回りを考慮し低価格のリクエストもありましたので、この方法に落ち着きました。
真似をされる方もおられると思いますが、施工は自己責任でお願いします。
《施工方法》
1:養生をしっかりしましょうね。接着剤やペンキが垂れても平気なように念入りに。
2:タイルの目地を平らにするためアースシールを塗り下地を作ります。コテで目地を綺麗にならし、平らにして十分に乾かします。
3:CF用ゴム系ラテックス形接着剤を壁に塗ります。
4:クッションフロアを貼ります。その際、接着剤が硬化するまでは粘着力が弱く、クッションフロア自身の重さに耐えきれずが剥がれ落ちる事がありますので、養生用のガムテープなどでクッションフロアが落ちないように仮止めをしておく必要があります。
※注意点
室内の気温が低いとアースシールや接着剤が硬化しないので注意が必要です。その際はストーブをつけて室温を上げる必要があります。
縦貼り( 182cm幅 )で柄を貼るのも良いですが、その際は柄合わせが必要になりますので横貼りをされた方が楽です。清掃時などに強く雑巾などを擦りつけると、浮きや剥がれの原因になるので注意が必要です。
ビフォー
アフター
無事に予算内で、温かみのあるトイレが完成しました。この方法を知っていれば、ボロ戸建物件・築古物件がタイル腰壁のトイレであっても、恐れずに買付できますね(笑)
次回もお楽しみに~